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最近世界経済よく知りたいと思い、色々と調べていて気になったのがハイパーインフレにて経済的崩壊寸前のベネズエラです。



 

ベネズエラはなぜ経済的崩壊寸前の状態にまでなってしまったのか?そのベネズエラに眠る石油、天然ガス、金を始めとした大量の資源を巡る各国の思惑とは?気になることを調べてまとめてみました。

 

そもそもベネズエラってどんな国?

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ベネズエラは正式名称がベネズエラ・ボリバル共和国といい、日本の約2.4倍ほどの約91.2万平方キロメートルの面積を持ち人口3,102万人(2018年,IMF)が生活する国です。首都はカラカスというところで、スペイン語を公用語として国教は定められていないものの国民の大多数がカトリックの国です。

南アメリカ最北部にある国であり北はカリブ海と大西洋に面していて東はガイアナ、南東はブラジル、南西と西はコロンビアと国境を接しています。

熱帯気候で20世紀までは貧しいな農業国でありましたが、1910年代に発見された石油が経済構造を一変させる要因となりそこから急速に経済が発展して1976年石油産業を国営化し,世界有数の産油国となりました。

原油および石油製品が輸出の 90%近くを占めており、天然ガス、鉄、ボーキサイト、金なども産出しています。過去の石油危機や未来に石油が枯渇する問題を考慮して産業多角化による脱石油政策を進めています。

 

ベネズエラが経済的崩壊寸前までに至った理由とは?

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ベネズエラが経済的崩壊寸前までに至った要因とみられるものを以下にまとめます。

価格統制(国が決めた基本食品や日用品を低価格で国民に提供する政策)を利用して汚職が蔓延(食料輸入を担う政府の一部の人が、輸入もしくは輸入したことにすることによって莫大な利益を得たりしている)したことやそれにより国内の生産者が生産しても利益を得られなくなったために生産が縮小した(国内で生産するよりも輸入したもののほうが安く手に入り、生産する時点で原価割れする)。

チャベス政権⇒マドゥロ政権の独裁政権による反米主義思想からきた社会主義政策が失敗した。例えば様々な産業を(酪農やコーヒー、肥料、靴などの生産、スーパーマーケットの事業など)国営化したが、多くはその後縮小または完全に停止し、国内の産業が衰退した。

原油価格の暴落したことにより外貨不足となり輸入ができなくなり、食料不足となった。物価急騰が続いてハイパーインフレとなり人々が生活必需品や食料などを入手困難になった。失業率も急激に上昇した。

他にも外国の製造業者に有利になる為替管理制度など様々な要因があるとみられます。

 

ベネズエラを巡る各国の思惑とは?

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経済的崩壊寸前のベネズエラではありますが、石油や天然ガスを始めとした資源が大量に眠っている国であり他の国ではその豊富な資源を狙っている!?

ベネズエラを巡る各国の思惑をマドゥロ大統領と国会議長のグアイド氏(暫定大統領への就任を一方的に宣言)をどちらを支持する側かというところから見ていきます。

 

マドゥロ大統領を支持する国々

マドゥロ大統領を支持するのは中国やロシア、キューバ、シリア、イランなど。独裁色の強い国や反アメリカの国が多いですね。

中国・・・2007~14年に中国はベネズエラに630億ドル(約7兆円ほど)を返済は石油で行うことによって融資していた。この金額は同時期の中国の中南米諸国への融資総額の53%にも当たる。融資条件は中国に非常に有利なものではあったが、中国としてはベネズエラ経済が完全に破綻してマドゥロ政権が崩壊してしまうと返済契約が無効にされてしまう可能性を秘めているためマドゥロ大統領を支持・支援しているとみられる。

ロシア・・・2001年に両国は軍事協力協定を署名している。軍事システムの修理への技術支援やエネルギー分野への融資などを通じて支援を行っていた。2019年3月23日、軍人約100人を乗せた軍用機2機をベネズエラの首都カラカスに派遣するなど怪しい動きがある。ロシア政府は軍事協力協定に基づいた「専門家」と説明しているが???(これを受けてアメリカのトランプ大統領はロシアに対しベネズエラから軍を撤退させるよう呼び掛けている。)

キューバ・・・反米左派国でありベネズエラの友好国。マドゥロ大統領を支持する意向を表明している。

トルコ・・・トルコのエルドアン大統領はマドゥロ大統領について、昨年の大統領選で選ばれた正統な大統領だとして支持している。歴史的に反米感情が強い国。反米左派政権のベネズエラを支援することで、米国に圧力を加える狙いがある模様。

イラン・・・イランのザリフ外相は2019年1月25日にベネズエラのアレアサ外相と電話会談して、反米左翼のマドゥロ政権を支持する考えを伝えている。ベネズエラ情勢の混乱の背景には「米国の違法な介入があった」と主張している。

北朝鮮・・・マドゥロ大統領への支持を鮮明にしている。

 

グアイド氏を支持する国々

アメリカに続き、イギリスとオーストラリアがグアイド氏を支持。コロンビアやペルーなど中南米の国々も同調している。

アメリカ・・・ベネズエラ国営石油会社PDVSAに対する制裁(アメリカからの希釈剤輸出を禁じること)を行っている。ベネズエラの原油は比重が大きく硫黄分も多い超重質油のために、精製には軽油やナフサなどの希釈剤と混ぜる必要があるのでベネズエラにとって痛手となっている。マドゥロ大統領を支持する国々の行動を非難している。トランプ大統領はベネズエラへの軍事介入を「選択肢」だとの考えを示している。

欧州連合(EU)・・・イギリスやフランス、ドイツなどEU加盟国を中心にして、欧州の約20カ国が相次ぎマドゥロ氏を大統領として認めず、グアイド氏を法的な暫定大統領として扱うと表明している。

日本・・・2019年2月19日の記者会見で、河野太郎外相は政情混乱が続く南米ベネズエラで暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長を「明確に支持する」と表明している。同氏を支持する米国や欧州の主要国と歩調を合わせた格好だ。

カナダや中南米の周辺国もアメリカに追随して、グアイド氏を支持している。

ベネズエラを舞台に親アメリカと反アメリカの両勢力がにらみ合う構図ができあがっている。

 

その他の国々

特にベネズエラの情勢に関わっているとは見られないが、気になる国に関しても調べました。

インド・・・ベネズエラからある程度原油を輸入していたが、アメリカのベネズエラに対する制裁に伴ってベネズエラに対する希釈剤の輸出及び原油の輸入が停止に向かっている。(ベネズエラから原油が輸入できないなら他の国から輸入できればいいやぐらいのスタンスかな?)

イタリア・・・EUとしてグアイド氏を承認する声明を出す方針だったが、イタリアの反対で実現しなかった。イタリアはグアイド氏について「国民に選ばれていない」とみている。(イタリアは2018年に親ロシア派の連立政権が誕生しており、中国とは「一帯一路」覚書に署名しているが???)

ギリシャ・・・EUの加盟国だが、明確な態度を打ち出していない。

 

あとがき

ベネズエラ内の混乱が早く収まってほしいですね。一番大変な思いをしているのは国民なので。
基本的にはアメリカ対反アメリカの構図ですね。これが現代の世界情勢ではありますが。

参考リンク

ベネズエラ・ボリバル共和国(Bolivarian Republic of Venezuela)基礎データ – 外務省 –

ベネズエラ – コトバンク –

セルフ・ダンピングで苦境に陥るベネズエラの食料輸入事情

ベネズエラの食料不足の仕組み

ベネズエラは「崩壊寸前」、なぜそこまで追い込まれたのか

物価上昇率250万%、ベネズエラ「超インフレ」より怖い反米思想

ベネズエラに「2人の大統領」どういうこと? アメリカが軍事介入を否定せず、緊張高まる

日本の原油輸入元をグラフ化してみる(石油統計版)(最新)

中国マネーが招くベネズエラの破綻

イラン、マドゥロ政権支持 ベネズエラに伝達

欧州主要国、ベネズエラ暫定大統領を相次ぎ承認 カナダや中南米も支持

ベネズエラ暫定大統領を支持 河野外相表明

北朝鮮、マドゥロ氏への支持鮮明…ベネズエラ情勢

 
 



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ころっけ
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Webサイト制作、情報セキュリティ、アート(デジタルで抽象画)などをやっているクリエイターです。2017年5月ごろよりベジタリアンでもあります。