20150612_04
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WordPressのメディアのアップロードで画像や圧縮ファイルなどをアップロードする時に「このサイトのアップロードサイズ上限を超えています」というエラーが出たという方は割といると思います。デフォルトでは最大アップロードファイルサイズは2MBに設定されているため大きい画像などでは容量を超えてしまうためにアップロードができません。WordPressのメディアのアップロード上限を上げる方法をまとめました。



 
 

WordPressのメディアのアップロード容量の調べかた

管理画面の[メディア]⇒[新規追加]や、記事投稿画面の[メディア追加]から「ファイルをアップロード」画面を開くと、「最大アップロードファイルサイズ」が書いてあります。
 

原因は?

原因はWordPress側の設定ではなくPHP側の設定で決められており、WordPress側ではそれに従っているだけなので、PHP側の設定変更を行えばいいです。PHP.ini(PHPの設定ファイル)の内容の変更で対処できます。
 

設定変更方法

ロリポップ!編

ロリポップ!の管理画面にログインして、画面左のメニューの[WEBツール]⇒をクリックします。
設定を変更したいサイトの「設定変更へ」ボタンをクリックします。
開いた画面内に「upload_max_filesize」という項目があるので、この値を変更して、「php.iniを設定する」ボタンをクリックします。
※ロリポップ!では2Mと20Mしか設定できないので2M⇒20Mに変更します。
上記で変更が完了したので、WordPressの「ファイルをアップロード」画面から「最大アップロードファイルサイズ」の数値を確認すると変更されていることが確認できます。
 
なお、上記はPHPのCGI版に関してでモジュール版にすると100Mになります。
 

heteml編

hetemlの管理画面にログインして、画面右のメニューある「php.ini」設定をクリックします。
開いた画面内に「upload_max_filesize」という項目があるので、この値を変更します。
※hetemlでは5M単位で100Mまでの値で変更できます。
上記で変更が完了したので、WordPressの「ファイルをアップロード」画面から「最大アップロードファイルサイズ」の数値を確認すると変更されていることが確認できます。
※hetemlの場合は、PHPのバージョン毎にphp.iniの設定ができます。変更しても反映されない場合は、別のバージョンの数値を変更してみてWordPress管理画面で確認して見てください。また、hetemlの場合は複数のWordPressを設置しても(PHPのバージョンが同じなら)数値が反映されるようになっています。
 

さくらレンタルサーバ編

コンパネ からphp.ini を作成(編集)することができますので、
コンパネ左メニューの「PHP 設定の編集」リンクをクリックします。
「PHP 設定の編集」ページに遷移しますので、php.ini ファイルに以下の記述を追加します。

upload_max_filesize = 50M
post_max_size = 55M

※upload_max_filesize の数字を post_max_size よりも低く設定します。
WordPressの「ファイルをアップロード」画面から「最大アップロードファイルサイズ」の数値が変更されていることが確認できれば成功です。
 

エックスサーバー編

サーバーパネルへログインします。
設定対象ドメインの変更からドメインを選択します。
php.ini設定をクリックします。
「php.in設定変更」をクリックします。
upload_max_filesizeを変更します。
 

その他「upload_max_filesize 」が変更出来ないサーバ

サーバ上から「upload_max_filesize 」を変更出来ない場合は、「php.ini」を
自分で作成してアップロードする必要があります。
 
メモ帳などを開き

memory_limit = 55M
post_max_size = 55M
upload_max_filesize = 50M
max_input_time = 60

上記を「php.ini」というファイル名で保存します。
※直接「php.ini」というファイル名にできないときはいったん「php.txt」にしてから変更する。
 
上記の設定内容は以下となっています。
memory_limit ⇒ 確保できる最大メモリ(バイト単位)
post_max_size ⇒ POSTデータの最大サイズ(バイト単位)
upload_max_filesize ⇒ アップロードファイルの最大サイズ(バイト単位)
max_input_time ⇒ 入力をパースする最大時間(秒単位)
 
任意の数値で設定できますが、必ずmemory_limitの数値を一番大きく、upload_max_filesizeを一番小さくしなければいけません。
※upload_max_filesizeの値が「最大アップロードファイルサイズ」となります。
 
作成したphp.iniをFTPで、サイトのホームディレクトリにアップロードすれば完了です。
上記で作成した「php.ini」をWordPressのindex.phpがある階層にアップロードします。
 
基本的に、upload_max_filesizeの変更は、ほとんどのレンタルサーバでは変更可能です。

上記でうまく行かない場合は、.htaccessに記述してみる

.htaccessとは、 Webサーバーをディレクトリ単位で制御するためのファイルで、 リダイレクトやBASIC認証、404エラーページの作成などが行える設定ファイルです。この設定ファイルに記述することによっても変更できる場合があります。
 
WordPressをインストールした時にルートディレクトリに.htaccessが作成されていますので、そのファイルの記述に以下を追記します。
※もしない場合は上記のテキストエディタに記述し、htaccess.txtとファイル名を付けてFTPでアップロード後にサーバ上で.htaccessに名前を変更してください。ファイルが存在していたのを見落として上書きしてしまわないように注意してください。

php_value memory_limit 55M
php_value post_max_size 55M
php_value upload_max_filesize 50M

今回の設定では50M(メガ)に設定しています。
 
上記の設定内容は以下となっています。
php_value memory_limit ⇒ 確保できる最大メモリ(バイト単位)
php_value post_max_size ⇒ POSTデータの最大サイズ(バイト単位)
php_value upload_max_filesize ⇒ アップロードファイルの最大サイズ(バイト単位)
 
任意の数値で設定できますが、必ずphp_value memory_limitの数値を一番大きく、php_value upload_max_filesizeを一番小さくしなければいけません。
※.htaccessは重要な記述がされている設定ファイルの為、元々記述されていた内容は絶対に消さないように注意し、記述前には必ずバックアップを取ってください。
 
以上となります。
 
 



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ころっけ
contact@tonost.com
Webサイト制作、情報セキュリティ、アート(デジタルで抽象画)などをやっているクリエイターです。2017年5月ごろよりベジタリアンでもあります。