クリエイティブな変人社員が会社にイノベーションをもたらす

クリエイティブな変人社員が会社にイノベーションをもたらす
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想像力豊かな変人社員は、最高の結果を引き出す術を知らなければ、不調和音を奏でる目の上のたんこぶ的な存在になりかねない。創造的な人材は、移り気で気分屋で傲慢と評価されがちで、扱いづらいと思われている。

 


 

しかしその変人社員が、かのスティーブ・ジョブズのような凄まじいイノベーションを会社にもたらすキーマンとなる可能性を秘めた存在だとしたらどうだろう。イエスマンや人当たりのいい人だけで組織した会社というのは、ある程度のところで成長が止まってしまう。会社が二流止まりになるか一流にレベルアップするかは、クリエイティブな変人社員の想像力の使い方にかかっている。
 

あらゆる組織がイノベーションを大切にしていると主張するが、想像力豊かな社員を満足させるために、少なくとも彼らを建設的に行動させるために必要なことを、積極的に行っている組織はほとんどない。
 

貴重なイノベーターの想像力を生かすも殺すも使い方次第。では、どうすればクリエイティブな社員の心をとらえ、彼らから最高の成果を引き出すことができるのだろうか。
 
 

クリエイティブな人材の想像力を120%引き出すために

クリエイティブな変人社員が会社にイノベーションをもたらす
 

1.自由に遊ばせる

まず、子どもの失敗を褒める親のように、想像力豊かな社員に無条件の支持を与え、彼らがバカげたことをして失敗するのを奨励する。イノベーションは不確実性やリスクや実験から生まれる。
 

成功するとわかっていることは、クリエイティブではない。想像力豊かな人々は生来、実験的精神に富んでいるのだから、自由に実験させ、遊ばせよう。もちろんコストが伴うが、イノベーションを行わないことに比べれば安いものだ。
 

2.サポートできる同僚を配置する

多様なメンバーで構成され、しかも個々のメンバーが他のメンバーの考えを喜んで受け入れるチームが最も想像的な成果をあげるという結果が出ている。(ジャーナル・オブ・アプライド・サイコロジー誌に発表の調査)
 
こういった同僚たちを配置し、細かい点や平凡な実行プロセスに注意を払い、サポートさせることが大切だ。
 

3.必ずしも高い給料がプラスになるとは限らない

クリエイティブな仕事のように本質的な分野では、好きなことに対したくさん報酬を与えられれば与えられるほど、人はそれを好きではなくなることが分かっている。(心理学の過剰正当化効果)
 

外側からの過剰な報酬(給料など)は関心を低下させ、内側(心)から湧き出るものには関心を維持できるのだ。つまり、イノベーションの才を持つ人々は金銭によって動くわけではないとこうこと。
 

想像力や探究心が旺盛な人ほど、商業的ニーズより、人からの賞賛や純然たる科学的好奇心によって動く傾向が強いことが分かっている。
 
 

クリエイティブな人材にとって最悪のこと

クリエイティブな変人社員が会社にイノベーションをもたらす
 

以下に当てはまる会社は、クリエイティブな人材の想像力が生かされていない可能性がある。また、イノベーターがもっと良い環境の会社に移ってしまうという人的資源喪失の可能性もある。思い当たる場合は、職場環境や人材配置に改善の余地があるだろう。
 

1.同じタイプの人間と一緒に働かなければならない

想像力豊かな人たちは、同じタイプと一緒だと、アイディアを奪い合ったり、延々と議論を続けたり、無視し合ったりする可能性がある。
 

2.平凡すぎる人間と一緒に働かなければならない

型にはまった社員はクリエイティブな人間を理解せず衝突する可能性がある。
 

3.物事を強要される

想像力豊かな人材に何かを強要してはならない。プロセスや仕組みに無理やり従わせようとしてはならないのである。彼らが就業時間外に働こうと、どこで何をしていようと、詮索したりせずに認めてやろう。
 

4.規律や秩序を求められる

創造性には通常、大きな自由と柔軟性を与えられたときに高められる。堅固な仕組みや秩序や予測可能性を好む人は、クリエイティブな人間ではないだろう。
 

5.マネジメント力を期待される

生来のイノベーターがリーダーシップのスキルに恵まれていることはめったにない。スティーブ・ジョブズは、人よりも目新しい道具と付き合う方が得意だったし、グーグルのほとんどの技術者は経営管理には全く関心がない。スタートアップ企業の成長がすぐに横ばいになる理由の一つは、創業者が経営を担い続ける傾向があるからだ。
 
イノベーターは有能なリーダーになるのを妨げる心理的特性の多くを備えているという見解が、調査によって裏付けられている。彼らは反抗的で、非社交的で、自己中心的で、往々にして共感能力が低く他者の幸福を気遣うことができない。だが、うまく管理すれば、彼らの生みだすものは、私たちみんなを幸せにしてくれるのだ。
 
 

まとめ

会社勤めをしていた頃、デザイナーの取り扱い方もやはり、厳格なオキテは不向きで常に遊ばせておくことが大切だった。発想力の胆となる空想・妄想は、自由な遊びの中からでないと生まれない。厳しい規則の中から自由な発想を生みだすのは難しいのである。デザイナーは常に頭をニュートラルにしておくことが重要だ。デザイナー、アーティスト、プランナーなどなど、クリエイティブな仕事をする人々は、ともすると精神異常者のようにさえ見えることがあるかもしれない。確かに何かを想像や創造するとき、ある意味どこか遠くの世界とつながっている感覚に近いものがある。その姿が客観的には変人と移るのだろう。人と同じではそもそもイノベーションは生まれない。そういうことで、クリエイターの変な行動は多めに見てあげよう。
 
 

参考

品名:PRESIDENT (プレジデント) 2013年 9/2号 [雑誌]
価格:¥710
出版社:プレジデント社; 月2回刊版 (2013/8/12)
 

もっと詳しくみる
 

※「想像力ある変人社員を120%生かすには」by トーマス・チャモロ・プレムジック

 


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